あわびの種類
全世界で約80種類が存在するアワビですが、日本国内ではクロアワビ、マダカアワビ、メガイアワビ、そして岩手三陸で獲れるエゾアワビの4種が主に見られます。
三陸に位置する田村蓄養場では主に三陸産エゾアワビを蓄養・出荷しております。

蝦夷あわび(エゾアワビ)
旬の時期:11月~12月
一般的な大きさ:9㎝程度
産地:北海道~宮城県
岩手県は日本で最も多くのアワビを生産している地域で、特に令和4年にはその生産量で日本一になりました。
その三陸海岸に多く生息するのがエゾアワビです。
三陸のエゾアワビは、他の地域でアワビが夏の旬であるのに対し、11月から12月にかけての期間に主に漁獲されることが特徴です。
潮間帯(潮の干満により干上がったり海の中になったりする場所)から水深50mの海に生息しています。
岩手県の沿岸部ではコンブやワカメといった海藻が豊富に育つため、ここで育つエゾアワビは厚みがあり、堅めでしっかりとした食感で高く評価されています。

クロアワビ
旬の時期:5月~9月
一般的な大きさ:10~30㎝程度
産地:茨城県~九州各地
主な産地は、長崎県、三重県、千葉県、静岡県など。田村蓄養場の本社は千葉県にあり、クロアワビの取り扱いも行っております。
クロガイ、オガイとも呼ばれています。
クロアワビは日本国内でも人気の高い種類で、特に味わい深いアワビとして知られています。
このアワビの旬は主に夏から初秋にかけてで、この時期に最も美味しいとされています。
大きさは、成長に応じてさまざまですが、通常は直径が5cmから20cm程度まで成長することがあります。
その大きさから、非常にジューシーで肉厚な食感を楽しむことができます。
味の特徴としては、独特のクリーミーで濃厚な味わいがあり、磯の香りが強いのが特徴です。
煮物やバター焼き、生食など、さまざまな料理方法でその風味を楽しむことができます。
メガイアワビ
旬の時期:5月~9月
一般的な大きさ:10~30㎝程度
産地:茨城県~九州各地
主な産地は長崎県、三重県、千葉県、静岡県など。メガイアワビは、その大きさと厚みで知られるアワビの一種です。
特に大型のものは、直径が30cmにも達することがあり、これが名前の由来(「目が大きい」から来ていると言われています)にもなっています。
このアワビは硬い岩にくっついて生息しており、特に岩場の多い地域でよく見られます。
食感は他のアワビに比べて少し硬めですが、独特の甘みと濃厚な海の味が楽しめます。
メガイアワビの旬は主に冬から春にかけてとされており、この期間に捕れたものが最も美味しいと評価されています。
料理方法としては、蒸し物や焼き物が一般的で、その際にはその豊かな風味と食感が最大限に引き出されます。

マダカアワビ
旬の時期:5月~9月
一般的な大きさ:10~30㎝程度
産地:茨城県~九州各地
マダカアワビは、その繊細な味わいと柔らかい食感で知られるアワビの一種です。
一般的には直径が10cmから15cm程度ですが、非常に滑らかな肌質が特徴です。
マダカアワビの旬は夏から秋にかけてで、この時期に最も新鮮で美味しい状態で楽しむことができます。
旬の時期には、肉が柔らかく、甘みと磯の風味が強く感じられるため、生食での消費が特に推奨されます。
料理方法としては、刺身や寿司ネタとしてそのまま生で味わうのが一般的ですが、バター焼きや酒蒸しなど、加熱してもその繊細な味わいを損なわずに楽しめます。
その他、煮物やフライなど、多様な調理法でその風味を引き立てることができます。

田村の三陸産蝦夷あわび
三陸産の肉厚なあわびを
厳選してお届けしております。
